今月のコラム「とらわれものの自分にならないために」
「ちょっと待った!とらわれものの自分にならないために」
わたしたちは普段、
選択の連続を生きるなかで、
あらゆる情報、概念、常識、ルール、価値観のなかにいます。
自分が主で“それら”をつかって生きているようで、
実は、“それら”が主になって自分がつかわれていないか、
この事象について考えさせられる出来事がありました。
数字には意味があると聞いたことがある人、その信念をもっている人はいると思います。
「変化の前兆」「高次のエネルギー」「天使の守護」「始まりのとき」など、ゾロ目やエンジェルナンバーとして伝えられているものがあります。例えば「8888」の数字は、『経済的な成功・これまで撒いてきた種が実りの時期を迎えている・これまで願っていたこと、そのために行っていた行動が報われてくる・龍がいる』などと言われていて、私も大切にしている数字です。そんなことで運転中に8888ナンバーの車を連続で見かけるとラッキー!と嬉しい気持ちになるときがあります。
先日、少し急いで運転していました。
左車線に入った方がいいなと思った瞬間に、私の目の前に左車線から8888ナンバーの車が私の車の前に車線変更をしてきました。
後続の車がいないためすぐに左車線に移れるにも関わらず、私は目の前に8888ナンバーの車がいる状態から離れることに抵抗を感じ、車線変更するのを咄嗟にやめたのです。
“咄嗟に”です。
ついさっきまで左車線に変更したくてするつもりでいた・後続の車がないため車線変更は可能な状態にも関わらず・・
ふと私は、自分のこの感覚に違和感を抱きました。
そして、恐ろしくもなりました。
自分の信念にふいに出会ったために、本当は望んでいることを止める選択を、咄嗟にしてしまっていたからです。
この出来事は、私に大切なことを教えてくれたサインだったかもしれません。
いつも当たり前のようにもっている習慣や信念。
“いま、この瞬間”本当に大切か、ということについて考える必要がある気がしました。
いつも自分が望むものを
みなさんは“自覚”していますか
いまいちど、みなおしてみませんか
「ちょっと待った!」と、自分に問いてみませんか
自分が欲しているのは、本当にそれですか?
本当に、“それ”がしたいですか
いま、あたりまえのように使っている情報
あたりまえに使っているルールや概念
正しいと思って話している言葉
これで成功してきたからと信じている 信じ込んでいる信念
いつも食べているもの
日常的につかっているツール
身に着けているもの
いつも頭に入れているもの
いつも目に入れているもの
いつも耳に入れているもの
いつも口に入れているもの
いつも鼻に入れているもの
それ、いま、本当に欲しいですか?
実は“それら”に縛られ、
“それら”に自分をつかわれていませんか?
思い切って一度リセットし、
もう一度選び直してみませんか?
望んでいるものはなに?
それを望んでいるのは、なぜ?
少し勇気が必要かもしれませんが、
一度今の自分の状態から離れ、
瞬間瞬間を「自分の意志で決定する」習慣を構築し直すことが大切な気がしてなりません。
私たちは、
たくさんの情報、たくさんの便利なツールのなかで生きています。
自由に生きているようで、実はあらゆる“もの”に揺さぶられ、流され、
それらによって、実は自分で自分を縛っている可能性があることに、
真剣に向き合ってみることを恐れないでする必要があると思います。
わたしたちは
いつも新しい瞬間を生きています
変わって当然の、瞬間を生きる生きものです
何も起こらない日でも同じ瞬間を生きる世界にはいません
いつの間にか、趣向や、受け取りたい情報、会いたい人、胸に届く言葉、心地いいと思うものは、
変わっていくものです
ほんの少し異臭を感じる空間に入ると初めは抵抗がありますが、
しばらくその中にいると、においがわからなくなることがあります。
なじまなかったものがなじんでくる事象です。
ただ、
元々心地よかったものがそうじゃなくなっていることに気づくのは、
時間がかかりやすいかもしれません。
先ほどの匂いのように始まりに抵抗を感じていないから、
変化している自分がいるのに、とらわれている“モノ”に自分を合わせて自分で変化をとめてしまっていることに気づかないからです。
溜まったゴミ箱のごみを捨て、空っぽにするように
窓を開けて、淀んだ空気に新しい風を入れて喚起するように
一度、
リセットしてみませんか
飛び立っては水に浮かび、浮かんでは飛び立つ鳥のように
動いては休み、休んでは草を食べ、眠っては起きて匂いをかぎ、止まっては走り出す、
とどまることなく“いま、この瞬間”をただ生きる動物たちのように
山から降りる水がとどまることなく流れ降りるように
一瞬足りとも同じ形の雲、同じ色の空がないように
瞬間瞬間の自分をキャッチすることに、
今一度、意識を向けてみませんか
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