今月のコラム「すべては一つ、一つはすべて」
「すべては一つ、一つはすべて」
世界にはいつも、
見えているものと、
見えていないものがある
今この瞬間、哀しみの中にいる人もいれば喜びの中にいる人もいる
今この瞬間、許しの中にいる人もいれば怒りの中にいる人もいる
今この瞬間、苦しみの中にいる人もいれば、解放の中にいる人もいる
“それ”はいつも感情の渦が織り成す“わたし”の中にも、ある
高鳴る胸の鼓動と共に足を踏み入れた意気揚々とした“わたし”の中に、恐れと不信の“わたし”が同居している
駄々を捏ねるような稚拙な“わたし”の中に、したたかさな“わたし”が同居している
癒しの中にいる“わたし”のなかに、自立の放棄を求める依存心の“わたし”がいる
誉め称える“わたし”のなかに、優越感と劣等感が同居している
現れている事象には
見えていない事象がある
陽があって陰になる(が現れる)
陰があって陽になる(が現れる)
陽と捉えるから陰と認識する
陰と捉えるから陽と認識する
ネガを否定することはない
ポジを肯定することもない
評価があることで
陰となる“それ”も
陽とする“それ”も
色濃くなる
無意識下で知らず知らず評価している
“無意識”に、だ
現れた“それ”を、
ただ“観る”
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