たくさんのがんばったね!とたくさんのありがとう。
たくさんのがんばったね!とたくさんのありがとう。
(長文です)
キーパー練習で骨折していた息子。
治療していたのにまさかの悪化で緊急手術。
息子は入院の準備をする際、なにやら紙を取り出して書いていた。
書き終わったあとに見せてくれると、友達の名前たちだった。
「不安になったらおれの名前思い出せよ」
クラスで仲良くなったお友達に言われたそうで。
それで思いついて書いたようだった。
その子の名前だけでなく、小さな紙に書けるだけ大好きなお友達の名前を書いていた。
いいお友達がいるねー!たくさんいるね、
目につくところに貼ろうねと、ティッシュBOXに貼った。
手術の前日、息子は元気そうに見えて何度も手術のことを質問していた。
ベッドから私の隣に移って座り、ティッシュBOXをとってお友達の名前を見ていた。
夜は、眠たいのになかなか眠れずお話ししたり、いくつも物語を読んでも寝付くまでかなり時間がかかった。
私は、全身麻酔や手術後の痛みに耐えられるかとても心配だった。
息子は、手術前の一旦ギブスを割る作業や血液検査などのあらゆる検査にも我慢強く、どの担当医にも珍しがられるほどだった。
術後はやはり痛みがひどくほぼ丸一日苦しくて耐えている様子だった。
それでも・・
病室のノック音の後に、大人ではない背丈の見舞い者が現れたときには、
息子の表情が一気に変わった。
サッカー仲間の数人が心配で来てくれた。
息子は本当に嬉しそうだった。
息子の顔がパッと明るくなった。
「ともだち」が与えてくれるパワーは絶大だった。
その様子が微笑ましく有り難く嬉しく感動してみていた。
息子は一度もほとんど泣いていなかった。
手術をした日の夜、
少し息子の様子がおかしいと感じた。
「〇〇〇、泣いていいんよ?」
一言いうと、
息子の顔がくしゃーとなり、
一気に泣き出した。
止まらなかった。
まるで2歳児かのように「泣く」をめいっぱいした。
息子のソレを見たのは、本当に久しぶりだった。
不安と恐怖の緊張が一気に解けたり、蘇ったり、自分に起きている出来事にやるせなかったりしたのだろう。
私は、たまらなかった。
ただひたすら「いいんよ、泣きな、もっと泣いていいよ、本当に本当によく頑張ったね、頑張っているよ、偉いよ、怖かったね、嫌だよね、いっぱい我慢したね、我慢してるよね、偉いよ」とさすってあげることしかできなかった。
吐き出せてあげられてなかったなと、母として情けなく反省しまくった。
無事退院できたけど、
まだ当分痛みは続くし、思う通り過ごせないストレスも長く続くことになるだろう。
けれど、受け入れて頑張ってもらうしかない。
がんばれ、息子。
がんばれ。
親バカかもしれませんが、
これだけ乗り越えているきみを、
私は誇りに思います。
一緒に、がんばっていこうね!
そして、
入院中、心配や励ましのメッセージや連絡がたくさん届いた。
イベント中止によりご迷惑をかけてしまった人たちはみんな快く受け入れてくれ、温かい言葉を届けてくれた。
サッカー仲間のお母さんたちや、
高校時代からの友人、
短大時代からの友人、
年下のママ友以上の友人、
職場の上司や先輩、
ご近所の友人、
家族、
みんな、息子の心配や応援だけでなく、母としての私にエールを送ってくれた。
たくさんのそれらは、どれだけ私を勇気づけてくれただろう。
ひとの応援って、
どれほど心を強くしてくれるんだろう。
息子のたくさんのおともだち、
私のたくさんのおともだち、
お返しをしたい感謝の思いで胸がいっぱいになった。
本当に本当にありがとう。
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